猫ちゃんにキャットフードを与えても、クンクンするけど食べてくれない…。
愛猫家の飼い主さんのお悩みに多いのが、そんな「キャットフードの食いつきが悪い」問題。
偏食や急な食欲不振は、飼い主さんも常に心配なことと思います。
猫ちゃんがキャットフードを食べなくなる主な原因と対策について解説していきます。
猫ちゃんの食いつきが悪くて食べない!考えられる原因5選とその対策
猫ちゃんの食いつきが悪いのは、「キャットフードが好みじゃない」だけではないかもしれません。
まずはそれ以外に考えられる原因をチェックしていきましょう。
食いつきの悪さは、病気が原因かも?
一番最初に疑いたいのが「病気が原因であるかも」ということ。
- 普段と比べ何か変わったところはないか?
- おしっこ、うんちはちゃんと出ているか?
- 下痢や嘔吐などの症状はないか?
- 夏であれば、夏バテ・脱水症状はないか?
食いつきの悪さは、食べる場所(環境)が原因?
ネコ科の動物は元来群れを作らず生活する動物なので、食事も落ち着いた場所で静かに食べることを好みます。
ご飯を与える場所が変わったり知らない人の視線や人が行き来する場所の近くでは、食べることに集中できなくなります。
- なるべく静かで落ち着いた場所を猫ちゃんの食卓とする
- 定位置を決めたらなるべく場所を変えないようにする
「猫ちゃんがクンクンするけど食べない」なら、食器に問題があるかも?
体調は良さそうなのに、キャットフードに近づいても『クンクンするけど食べてくれない』。
猫ちゃんを飼っている飼い主さんあるあるですが、食べてくれないのはとても心配になりますよね?
猫ちゃんは人間よりはるかに嗅覚に優れています。
食器が汚れて臭くなっていると、それを気にして急に食べてくれないこともしばしば。
猫ちゃんが食器をクンクンするけど食べてくれないようなら
- 食器を念入りに洗って、十分すすいで乾かす(洗剤残りのないように)
- においが取れにくい食器(プラスチックなど)は、いっそ食器の取り換えも必要
の対策で食べてくれるようになるかもしれません。
乾燥時間も考えたら、猫ちゃんの食器は2個以上用意しておくと良いかもですね。
器の大きさ(猫ちゃんに合った、大きすぎず小さすぎないサイズ)を変更してあげたり、特に食器を食べやすい高さ、食べやすい角度に調整することでいっぱい食べてくれることが期待できます。
高齢猫ちゃんは食器が低いと、低い姿勢となり食べづらいことが多いようです。
脚高で15度くらいの傾斜がついた食器が食べやすいと人気のようですね。
ごはんを食べてくれないのは、おやつの与えすぎでは?
近年、猫ちゃんの用のおやつは豊富に存在します。
かわいくて思わず、または躾のご褒美として、おやつを与えすぎていないでしょうか?
当然おやつでお腹が満たされれば、ご飯が食べたくなくなってしまいます。
普段おやつを与えているのであれば、今一度おやつの量を見直してみましょう。
猫ちゃんが必要な栄養素は普段のごはん(キャットフード)を適正な量与えていれば、十分賄えるはずです。
あくまでおやつは嗜好品、あげなくても全く問題ありません。
おやつの味に慣れてしまって、キャットフードを食べなくなったという話はよく聞きます。
年齢によって食べてくれない時期もある?
猫ちゃんも成長に伴って、精神状態やホルモンバランス、代謝の低下が原因で食欲が落ちる場合もあります。
年齢による食欲不振の詳細は、次の項で詳しく解説していきます。
年齢ステージ別、猫ちゃんの食いつきが悪い原因3つ
猫ちゃんはライフステージの中で主に3つ、肉体的生理的に食欲が落ちやすくなりがちです。
これが原因と考えられる場合は、その時期に合った適切な対応をしていきましょう。
子猫
子猫は臆病な性格の子ほど、小さな変化でもストレスと感じ食欲が落ちます。
ごはんそのものや食事環境の変化に気を配り、静かに落ち着いて食べられる状況を作ってあげましょう。
繁殖期
成猫で去勢手術をしていない猫ちゃんは、繁殖期になるとホルモンバランスが崩れ、食欲が落ちる時期があります。
これは一時的なことの場合が多いので、体調に変化が無いようならしばらく様子を見てみましょう。
高齢猫
高齢猫ちゃんは、加齢により運動量が減って基礎代謝が落ちます。
結果、食事の量が減るのは自然なことです。
逆に高齢猫ちゃんが食欲旺盛であれば、肥満防止に食事量を抑える必要があるかもしれません。
また高齢であれば病気発症リスクも高くなります。
腎機能の疾患や歯周病などに気を配ることが重要です。
それでもやっぱり食いつきが悪い?ならキャットフードの工夫を。
現在与えているキャットフードがなかなか食べてくれないなら、猫ちゃんのお気に召すように手を加えてあげることで以前より食べてもらえるかも?
まずは今のフードでできることはないか、ぜひ試してみてください。
フードを40度前後に温める
猫ちゃんは40度前後の温度のフードを好むといわれています。
ドライフードであれば、お湯でふやかして温めたものを与える等の工夫で食べてもらえる可能性があります。
ウェットフードを多めにしたり、トッピングを加える
猫ちゃんは水をあまり飲みたがらない生き物ですが、本来ネコ科の動物は一日の水分は捕食した動物を摂取する際の水分で補っているからです。
そのため本能的にドライフードよりウェットフードを好みます。
ですがドライフードのほうが水分が少ない分だけ栄養価が高く、飼い主さんとしてはコスト的にもドライフードメインで食べて欲しいもの。
ドライフードメインで食べてもらえない場合は、ウェットフードを混ぜて様子を見ることも必要かもしれないです。
それとは別に、味変やにおいで食欲増進させる「ふりかけタイプのトッピング」なども市販されているので、色々と試してみてはいかがでしょうか?
その際は、香りの強いもので無添加の下記のようなものを選ぶのがおすすめです。
そのうちドライフードだけでまた食べてもらえるかもしれないので、味変で様子を見てみましょう。
今までのフードに新しいものを少しづつ混ぜる
猫は肉食動物であるため、肉や魚等の動物性たんぱく質のにおいに敏感です。
今食べているフードより、猫ちゃんがより肉肉しく感じるフードは食欲を増す効果が高いといえます。
それでも新しいフードには猫ちゃんも警戒しがちなので、従来のフードに肉肉しく感じるフードを段階的に増やして与えてみてください。
最初の食いつきに好感触であれば、新しいフードに切り替えていっぱい食べてもらえる可能性がとても高いです。
良く食べ、元気でいられるキャットフードとは?食いつきが良いと評判のおすすめフードも紹介!
最終的に猫ちゃんがキャットフードを食べない原因が「今のフードに飽きた」「よりおいしいフードでないと受け付けない」となったなら、愛猫ちゃんが喜んで食べてくれるフードを探す必要が出てきます。
各メーカーが工夫を凝らし様々なキャットフードを販売していますが、その中から愛猫に食べてもらえるフード選びのポイントとして
- 匂いの強いもの(嗅覚で食欲を刺激する効果)
- 新鮮な自然素材を原料とするもの(人工の添加物に猫は敏感)
食いつきの良さを上げるために上記2点を重視すると良いでしょう。
また食べやすいからとウェットフードやおやつばかり与えていると、猫ちゃんに必要な栄養素が不足します。
栄養面を考えたなら、カリカリの中でも『プレミアムフード』を主食とするべきでしょう。
※プレミアムフードは良質な原材料を使用し、栄養バランスが高水準で整った高機能フードなので、これだけ食べてくれれば問題ありません。
そんなプレミアムフードの中でも、特に『食いつきが良い、美味しい』と口コミで高評価のものを下記の記事にまとめています。
興味のある方は下記の記事もぜひチェックしてみてください。
あたりがおすすめではないでしょう?
猫ちゃんの食いつきが悪い問題・解消のまとめ
猫ちゃんは気まぐれな性格の子が多いこともあり、キャットフードを食べなくなった原因が
- 体調不良からなのか
- 環境等の外的要因からなのか
- 単に飽きた、気に入らなくなったからなのか
病気が原因であれば早期に対応が必要ですが、それ以外の要因であれば「何が原因か」を時間をかけて注意深く見ていくことが必要です。
食べなくなった最初のうちは食べるまでそっとしておくことも大事かもしれませんが、丸一日何も食べず普段より元気がない状態が見受けられるなら、早めに動物病院を受診するようにしましょう。
まずは猫ちゃんの普段の様子を注意深く観察すること。
飼い主さんが異常に気づいてあげられることが解決の早道となりそうです。
愛猫ちゃんが、元気にご飯をいっぱい食べる様子をたくさん見ていたいものですね!